大手・中小に関わらず、監査の需要が増えてきております。大手監査法人では経験は原則問わない求人も多い一方で、中小の監査法人では監査法人での主査経験者を求める傾向にあります。 また、大手の監査法人系アドバイザリー部門では、金融機関や中堅・中小企業へのアドバイザリーを強化している所も出てきています。こちらも中小の監査法人で求める人材と同様に、一定の経験は求められます。

中小企業をメインとする会計事務所では、大手・中小に関わらず求人は増加しているものの、会計事務所での実務経験者を求めるものが多い状況です。公認会計士の場合でも、会計事務所での税務経験があるかどうかによって選択肢の幅が大きく変わって来ます。税務経験をお持ちの公認会計士の方であれば、相続・事業承継、連結納税などの特殊な税務についても経験出来る求人にも挑戦出来るチャンスがあります。

大手企業の会計・決算支援や、ＩＦＲＳ導入コンサルティング、M&Aコンサルティング等で、求人は増加中です。主に監査経験をお持ちの公認会計士を求める傾向が強く、監査経験を活かしてアドバイザリーやデューデリジェンス業務への高い意欲をお持ちの方を好む傾向です。また近年では事業承継コンサルティングの需要も増えています。

会計システム構築やクロスボーダーのM&A、企業再編などの分野で求人の需要があります。様々が業界・業種から優秀な人材が集まるコンサルティング会社では、公認会計士の資格を必ずしも必須としない求人が多いのが特徴です。資格よりも論理的な思考能力やマーケティング能力、 ビジネスマインド等が長けている方を好む傾向にあります。

経理・財務や内部監査等で求人の需要が増えてきています。IPO準備会社も増加している状況であり、かつグローバル企業も増えています。その結果、上場準備における経理・財務部門の強化や海外拠点も含めた管理会計の求人も増加中です。監査法人での監査経験やIPO監査経験、その他事業会社における経理・財務経験をお持ちの方を求める傾向にあります。一方で、監査法人やコンサルティング会社から事業会社へ転職した方の場合、会社の経営方針や社風などをしっかり把握して転職する事をお勧めします。

公認会計士の転職成功事例

• 大手監査法人→老舗製造業の管理会計マネージャーに転職成功
• 事業会社経理（上場）→大手監査法人に転職成功
• 準大手監査法人（マネージャー）→会計事務所の税務ポジションへ転職成功