【2016年度】士業各業界の動向・求人予測
公開日:2016/01/13 | 最終更新日:2016/11/14
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2016年が始まりました。今年はオリンピックイヤーでもあり、次回は自国、東京での開催となる事からかTVCMやニュースではオリンピック関係のものを目にする機会が多いように感じます。一方で、株式市場は懸念材料が多く、先行き不安なスタートとなっているようです。
このような市場の中で、2016年の各士業の業界の動向、それに付随して求人の動向はどのようになっていくのか、予測をしてみました。
■税理士
・相続や事業承継に関する需要はさらに拡大、外資系企業や中小企業の成長にも期待感。
相続に関する相談は昨年に続き増加すると予測され、それに伴う求人も増える見込みです。また、外資系企業の日本進出や中小企業の業績改善についても一定の期待感が持てますの で、そのような求人も増えて来るのではないかと予測されます。
■公認会計士
・業界再編は起こるのか?IPOや管理会計の需要はさらに伸びる可能性大
大手監査法人の一件で、業界再編が起こるのか注目される所です。昨年の公認会計士試験合格者のほとんどは大手監査法人に就職したと推測されますが、準大手・中堅監査法人含めまだ人手不足の状況は続いていきそうです。また、IPO関係や事業会社での内部統制や管理会計の求人需要も引き続き増加するのではないかと予測されます。
■弁護士
・格差が広がる中、差別化によって業界がいかに盛り上がるか期待
弁護士の年収格差は広がる一方です。大手企業をクライアントにしている法律事務所では、アジア圏を中心とする海外案件も増加傾向にあり、引き続き好調を維持すると思われます。一方で中小企業や民事を中心とする法律事務所では、競争が激しい中、いかに差別化をして案件獲得が出来るか注目されます。求人も昨年と同じように一定数は見込める状況です。
■司法書士
・不動産市場はまだ好調を維持する可能性あり。相続・成年後見にも期待
昨年は不動産市場が活性化しており、不動産登記に係わる求人は増加傾向にありました。今年は懸念材料が出つつあるものの、まだ好調を維持する可能性があり、求人も引き続き多い傾向にあると思われます。その他、相続・成年後見業務に取り組む司法書士事務所も増えてきておりますので、それに係わる求人増加も期待されます。
■弁理士
・外国出願の増加必須、新興系特許事務所が旋風を巻き起こすか?
外国出願の増加は今年も予測され、それに伴う求人は弁理士・特許技術者だけでなく、特許事務や翻訳にわたっても増加する事が期待されます。また最近では設立10年未満の特許事務所からの求人依頼も増えております。幅広いクライアントを保有し、信頼関係を着実に築きながら成長している特許事務所が業界に旋風を巻き起こすかどうか?注目されます。