司法書士の転職トレンド【2020年版】
公開日:2020/04/15 | 最終更新日:2020/11/09
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・司法書士が転職する背景や、転職する際にどんな環境を求めているのか?
・司法書士の転職トレンドは年々変化している。
日々変化する転職市場。司法書士も同様に転職市場は日々変化しています。2020年は特に世の中で色々な事が起こりましたので、司法書士の転職事情を説明すると共に、2020年の司法書士の転職トレンドはどのようなものなのか?をまとめていきます。
そもそも司法書士は転職をするのか?
司法書士は資格を取ったらすぐ独立をするのでは?と考える方もいるかもしれませんが、ケースとしてはあまり多くありません。司法書士が独立する場合の流れですが、司法書士試験に合格した後に一定期間の研修を受けます。その後、司法書士事務所などで経験を積み、独立をする方がほとんどです。
司法書士試験に合格するまでに司法書士業務の実務経験を積んでいる方(補助者経験のある方)はすぐに独立をするケースもありますが、司法書士資格を取得してからでないと出来ない業務もありますので、まずは司法書士資格者としての勤務経験を経てから独立をするといったケースが多いかもしれません。
いずれにしましても、司法書士として経験を積んでから独立をする事が多く、その為には司法書士事務所などで経験を積むために、転職をします。
また昨今では独立をせず、勤務でずっと働く事を希望する司法書士もいます。
その背景として、司法書士事務所業界も法人化が進み、法人組織として安定した経営が出来るようになってきたり、司法書士事務所によって付加価値の高いサービスを提供するようになってきた事で、独立して一人で業務を行うよりは、組織の一員として活躍した方が、より良い経験を積める(またはより良いサービスを顧客に提供出来る)と考える司法書士もいるからです。
その他、司法書士としての経験値を司法書士事務所では無く、一般企業で発揮する方も増えつつあるといった背景もあります。
このように、独立を希望しない司法書士の場合でも、勤務を続けていく事になりますので、転職をするといった事も不自然ではありません。
なぜ司法書士は転職をするのか?
司法書士が転職をする理由として、多くの方が「新たな経験値を身に付けたい」と希望するからのようです。これは、司法書士事務所業界の組織化が進む事によって業務効率化をしたり、司法書士事務所業界の中での競争意識が芽生えた事によって司法書士事務所ごとに特色を打ち出すことが増えつつあり、その結果、一つの司法書士事務所では限られた経験値か積めないケースが増えてしまっているからのようです。
司法書士として独立するにしても、一つの司法書士事務所では経験値が限られるので、他の司法書士事務所に転職して経験を積んでから独立するケースもありますし、司法書士としてずっと勤務で働くにしても、司法書士としての経験値を上げていく事で、自身の市場価値を高める必要を感じて転職するケースもあります。
また、経験値を求める以外にも、いわゆる一般的な転職背景としての「待遇の改善」「ライフワークバランス重視」「職場環境」などを理由とする方もいます。
このように、司法書士を取り巻く環境や市場の変化の影響などによって、司法書士は転職をします。
2020年の司法書士の転職トレンド
司法書士が転職する場合、どのような転職先を希望するのか?これは様々な背景によって毎年変化していきます。転職を希望する司法書士の大きな分類として、
・司法書士として経験を持っているか、持っていないか
・司法書士試験に合格して間もないか、過去に合格をしているか
この2つを考慮していきたいと思います。
司法書士として経験を持っている場合、今まで経験したことの無い業務を経験したいと考え、転職を希望することが比較的多く、経験を持っていない場合はどの業務から経験を積み始めるかを考えて転職をします。
司法書士試験に合格して間もない方は、司法書士試験合格後の研修や合格同期の仲間と情報交換をすることで希望する業務を固めて転職する方が多いですし、過去に合格している方は経験を持っているかどうかによって、どのような転職先を希望するかを決めていきます。
そして、司法書士業界でどのような業務が注目されているかによって、その年のトレンドが変わっていきます。2020年、転職を希望する司法書士の多くがキーワードとして挙げているのは「企業法務」です。商業登記業務に限らず、会社法に関する幅広いアドバイスを司法書士として行いたいと考える方が増加しているようです。
これは、司法書士として手続き業務だけでなく、いわゆるアドバイザリー業務も行えるような「高付加価値」を提供出来るようになりたいと考えている方が増えているからと言えます。昨年は信託に代表される「相続関連業務」が注目をされていましたが、2020年はそこに「企業法務」が追加されてきたのは大きなトレンドでしょう。近年では、高付加価値業務に注目が集まっているようです。
業務以外のトレンドとしては、「ライフワークバランス重視」が目立っているようです。これは社会情勢と同様に労働時間の削減を希望する方が増えており、また司法書士事務所によっては残業時間が少なく、働きやすい職場環境を特徴として打ち出している所も出ていますので、求める環境が司法書士事務所でも増えつつあり、転職したい司法書士にとって魅力的に感じるからかもしれません。
まとめ
以上のように、司法書士が転職する背景、理由、2020年のトレンドについて説明をしていきました。司法書士が転職する場合、情報収集が非常に難しいという声をよく聞きます。司法書士試験の合格同期からの情報は正しいのか、司法書士会で出ている求人情報の内容が少ない、そんな中で自分にとってどの転職先がマッチしているのか悩んでいる方も多いようです。そんな時に、第三者的立場で情報を提供してくれる、あるいはサポートをしてくれる人がいれば、とても心強いと思います。
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