SACTサムライマガジン
40代司法書士未経験転職

未経験の司法書士求人について(40代の場合)

2019年1月8日
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昔のような終身雇用、年功序列制度が崩壊しつつある現在では、転職は珍しくなくなりました。
しかし転職が比較的容易なのはやはり20~30代と若い世代で、40代での転職がかなり厳しい実情なのは、変わっていません。

しかし司法書士業界では、未経験でも資格があれば40代でもそれ以上の年代でも転職が容易です。

■司法書士業界は、平均年齢が高い

そもそも司法書士には定年が無いので、長く業務を続ける人が多く、年齢層が高い業界です。

また、司法書士試験でも合格者の平均年齢は高く、過去3年の合格者の平均年齢を見ても、
平成29年度:37.60歳
平成28年度:38.03歳
平成27年度:35.16歳
と、30代半ば~後半となっています。

大学在学中から司法書士を目指して受験勉強を始めた人よりは、勤めていた会社を辞めて司法書士になった、専業主婦が一念発起して司法書士を目指して資格を取った、定年退職後に司法書士試験にチャレンジして合格した等、経歴も年齢も様々な人が集まっているのが司法書士業界です。

一般の会社と違い、40代で「未経験の新人司法書士」でも業界内では珍しくなく、全く違和感はありません。

また司法書士の業務は当然ですが、司法書士資格が無いと行えません。
未経験でも、「司法書士試験に合格して司法書士資格を持っている」という事実が大きなアドバンテージとなって、40代以上でも転職を容易にしています。

■司法書士は「実務家登用試験」

未経験でも転職が可能なのは、資格が無いと行えない業務であることに加えて、司法書士試験の内容が「実務家登用試験」であるからでもあります。
受験科目の中でも特に不動産登記法、商業登記法、筆記試験の書式問題は実務内容に基づいていますので、培った知識がそのまま実務に役立ちます。

現実の実務では、試験問題のような複雑な案件はあまりなく定型化されたものが多いので(もちろんケースバイケースではあります)、試験問題より簡単と思えることも多々あります。
勿論、不動産取引での立会、債務整理での債権者との折衝、相談業務でのお客様との対応等、経験が必要なことも沢山あり、些細なミスでも大きな損害賠償問題に発展する可能性がある、シビアな業務です。
しかし受験勉強で培った知識があるので、経験がなくても初めからある程度の業務をミスなく行うことができるのが、司法書士有資格者の強みです。

■司法書士は、年齢がメリットになる仕事

他の業界の転職では、年齢を重ねている人は「経験がある分使いにくい」と敬遠される傾向にありますが、年齢と経験を重ねていることがマイナスではなく、プラスになることが多いのが司法書士業務の特徴でもあります。

司法書士の業務は、不動産に関連する登記、会社や各種法人の登記手続、債務整理、成年後見と、どの業務でも相手方が「若い人」というのはあまりありません。
勿論、不動産会社の担当者や銀行の担当者が若い、不動産の買主が若い夫婦といったことはありますが、やはり会社の役職付き社員や社長等年配の方が相手方になる機会が多く、ある程度年齢と経験を積んでいる方が、顧客側から見ると、安心して仕事を任せやすい、とプラスに働くことが多いのです。
年齢が若いことも勿論メリットでもあり、若さならではの良さもたくさんありますが、若い司法書士よりも、ある程度年齢を重ねた人の方が「落ち着いていて頼りにできる」と重用される業務でもあります。

ただ単に年を取っていれば良いというのではありませんが、不動産登記や会社法人登記は、不動産という高額財産や会社という社会的な組織に関与する重要な仕事です。

登記手続というと、定型に沿った簡単なものという意識もあるかもしれません。しかし不動産売買の立会では、司法書士が本人確認、意思確認、書類が揃っていることを確認し、「売買代金を支払ってください」とGOサインを出して初めて、買主が売主に代金を支払います。
司法書士は、不動産という高額財産の取引が安全で確実に行われるために重要な役目を担っています。
また不動産売買の取引では、高額な財産の売買代金のやり取り等で売主や買主、関係者等が緊張する場もありますが、売主の忘れ物、金融機関からの送金が遅れる等アクシデントも起こることもあり、そんな時司法書士には慌てることなく堂々とした対応が求められます。
司法書士が慌てたりパニックになったりすると、関係者が皆不安になってしまいます。
内心焦りながらも堂々とした振る舞いができるのは、若いと難しいものです。
やはり落ち着いた40代の司法書士だと安心なので、登記業務を中心に行っている事務所では重用されます。

■会社法人登記の場でも

会社の登記簿は会社の顔ともいえますので、不用意な登記をすると会社が現実に銀行から融資を受けたり営業活動を行ったりするのに支障をきたす可能性があります。
また会社法人登記でも、単に起こった事実を登記するのではなく、会社法に基づいて手続が行われ、登記が現実の会社経営、営業においてどのように影響するかも考慮して、適切にアドバイスすることも大切な業務です。
実務経験はなくても社会で働いた経験があるなら、その経験が会社法人登記の場面で役立つことが沢山あるでしょう。

■債務整理の場面でも

債務整理での債権者との折衝でも、あからさまに態度の宜しくない債権者に怯むことなく堂々と応対することが求められます。
若いと、相手に軽く見られたり鼻であしらわれたりすることもありますが、お互いの主張を譲らない緊迫したやり取りが常の債務整理の場では、年齢を重ねていることは大きな強みです。
未経験でも気にする必要はありません。

■成年後見の場でも

成年後見の業務の場では、特に高齢者や家族への理解や思いやりが必要です。
若い人には「老い」はなかなか理解しにくいので、つい杓子定規な対応や、合理性だけを追求した対応で、高齢者やその家族側から「冷たい」と不満に思われることもあるのですが、ある程度年齢を重ねていれば、相手の気持ちを理解して慮ることができるようになっています。
40代なら自身の両親も高齢にさしかかっている、又は高齢者になっていることが多いので、より相手に沿った対応ができるようになります。

■実務経験は無くても、人生経験が役に立つ

司法書士業務は多岐にわたりますので、一見司法書士業務とは無関係な前職で培った経験や、年齢を重ねて得られる人生経験が「こんなところで役に立つとは思わなかった」と役立つ場面が多くあります。

相続の場面や成年後見業務では、家族を亡くした人や、高齢化による現実に対面することになりますので、年齢を重ねて得た経験が大いに役立ちます。

司法書士業務においては若さによる「勢い」よりも、年齢を重ねたことによる「慎重さ」が大切になる場面が数多くあり、慎重過ぎてマイナスになることは殆どない、といってもよいでしょう。
社会人経験があるなら、司法書士実務未経験はすぐにカバーできます。

ただし、年齢を重ねると「柔軟な対応」がしにくくなってくるのも事実ですので、あまり堅くなりすぎないよう、バランスを取るのも大切です。

■終わりに

ここまで述べてきたように、司法書士業務は年齢によるデメリットが無い業務と言えますので、40代でも資格があれば十分転職が容易で可能です。

専業主婦で社会人経験が無い、仕事を辞めて受験勉強に専念していたから勘が鈍っている、全く司法書士業務と関係ない職種から転職、といった人でも大丈夫です。
社会人経験だけでなく、年齢を重ねて若い人には気づかないことに気づく、細やかな気遣いができることは、司法書士業界で大きく役立ちます。
司法書士は、困っている人の相談に乗ることも業務です。
人生経験があるからこそ、人の気持ちに寄り添うことができるのです。
司法書士は、年齢を気にすることなく、逆に年齢が業務遂行に深みを与えてくれる職業だといえます。

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