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キャリアチェンジ司法書士弁護士

司法書士から弁護士というキャリア

2020年5月1日
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公開日:2016/12/19 | 最終更新日:2020/05/01

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司法書士と弁護士については、その職域について職業間で意見の食い違いが生じることがあります。

職業としてできることの多さについては弁護士のほうが圧倒的に多いのですが、司法書士は弁護士よりも一般市民に身近な専門家というニュアンスが強く、費用等も比較的低めに設定されていることが多いです。
司法書士から弁護士を目指していく上でどのようなメリットがあるのかを紹介していきます。

弁護士も待っているだけではいけない時代に・・・

弁護士というのはかつては、待っているだけで案件が飛び込んでくることが多く、それによって仕事を遂行していくことができました。

しかし今は資格保有者が増え、はっきり言って資格を持てば弁護士として活躍できるという状況ではありません。弁護士としてどれだけニーズに応えていけるかがとても重要なポイントになっているのです。
それゆえに弁護士も、一般の人にとって身近な存在になるよう行動を起こす人が多くなりました。一部の事件に専門特化したり、費用を抑えていったり、無料相談会を多く開催したりなどし、「知ってもらう」「依頼をしてもらえる」ような宣伝をしている弁護士は決して少なくありません。

反面これらの行動は、司法書士の仕事を奪っていく要素もあり、司法書士も司法書士でやはり「最大限できる仕事」をしようとし、時には弁護士の領域と判断されるような部分まで司法書士が名乗り出て仕事をしていくということもあります。
(これは職業間でトラブルになることもあり、トラブル解決に当たっては、もともとの職域が大きい弁護士が有利になることが多いです)

弁護士よりもより依頼しやすい立場を強調していることが多いです。

司法書士に限界を感じる人はいる

司法書士として、登記をメインに行っている人は、司法書士のままでいることが多いのですが、司法書士にもさまざまな人がいます。少額訴訟を行ったり、人権問題に介入をしていったり、制度について問題を提起していく司法書士もいます。

このように少額訴訟や人権や制度などの法律を扱っていく場合、司法書士ではどうしても限界を感じてしまう事があるのです。
本格的な業務は弁護士に引き継ぐことが多く、司法書士であると表面的な活動しかできないと感じてしまう人は少なくありません。
それゆえにより深く活動をしていきたいという思いから弁護士資格に挑戦をする人は一定数います。

当然司法書士には司法書士ならではの良さというのもあり、行動次第では多くの問題点に介入をしていけますし、実際にそのような司法書士が増えつつあるという事もありますが、最終的な段階まで自分で介入をしていきたいと思っている人にとっては物足りないものになってしまう事もあるでしょう。

・スキルアップとしての弁護士

司法書士の中には、単純に法律の専門家としてスキルをアップさせていきたい、より総合的に法律の専門家として存在できるようになりたいという思いから、弁護士を目指す人もいます。
司法書士自体に不満を覚えているというよりも、キャリアアップ、スキルアップとしての意味が大きいので、司法書士となって経験を積みながら弁護士を目指していくという場合も当然あります。

弁護士は難しいから・・・司法書士・・・を目指して後悔する場合も・・

司法試験は資格試験の中でもトップクラスに難しい試験です。それゆえに試験を受け、資格を得ていくためにはかなりの覚悟が求められます。
法律家に興味を持っている人でも、この覚悟を決めていけるのはごくわずかでしょう。弁護士は難しいからという理由で司法書士を選んでしまう人も中にはいます。

しかしこのようなタイプの人であると、結局後から「弁護士を目指したくなる」こともあり、なんとなくで司法書士を目指すことは費用的にも時間的にもお勧めできるものではありません。結果として司法試験に合格できずとも、司法書士として活躍する事も視野に入れておかなくてはいけないでしょう。

司法書士から弁護士になるのは、最初から弁護士を目指していくのと大きく労力は変わりません。
むしろ一度司法書士として仕事をしてしまった分、法律家の将来について不安がよぎり、弁護士への一歩に踏み切る覚悟がより大きく必要になるケースもあります。

司法試験に合格するというのは、司法書士であろうがなかろうが大変であるため、司法書士としての仕事を一時中断していく必要性も当然出てきます。

最終的に一番大切になるのは、「弁護士になりたいか」どうかということ

残念ですが、世の中の考えとしては司法書士から弁護士になることに対して否定的な人が多いです。

というのも、やはりそれだけ難易度が高いものであり、そう簡単に弁護士になることができないからです。

しかし、司法書士から弁護士になりたいという思いを我慢し続ける、あきらめるというのもまた大きな負担になりがちです。

最終的に一番大切になるのは「本当に弁護士になりたいか」ということです。
自分の仕事だけでなく、ライフワークとして人生をかけた活動に弁護士が必要ということであれば、司法書士から弁護士を目指していく価値はあります。

基本的に司法書士をしていたからといって、弁護士になるための試験(司法試験)が免除になることはありません。
ですが、司法書士としての業務がまったく意味を持たないということもないでしょう。
弁護士を目指したいというからには、弁護士と連携をしていたり、弁護士の業務に関わるような活動をしていた可能性もあり、それらの経験、知識というのは、弁護士になってから役に立つ可能性はあります。

司法書士と弁護士、どちらに依頼をするのか

簡単な法的トラブルであれば司法書士でも十分解決していける可能性はあるのですが、それでも最初から弁護士に依頼をする人は少なくありません。

というのも、依頼をしたは良いが結局、司法書士で対応できない案件であると、再度弁護士を探していかなければいけなくなります。
費用的にも時間的にも「二度手間」になってしまい、それであれば最初から弁護士に依頼をしたほうが楽ということです。

また司法書士としても弁護士に仕事を取られないようにするために、「司法書士としての権限」を公開しない、わかりにくく表記しているということもあるようです。
こうなると依頼をする側としては弁護士でなくても解決できると勘違いをしてしまい、しかし現実は司法書士では対応できなかったということになりがちです。

最初から弁護士に依頼をしたほうが良いという価値観が生まれています。
司法書士はより明確な業務権限や役割を明示し、認知をしてもらう事が必要なのかもしれません。また、弁護士と連携をする姿勢を強化して二度手間を無くし、相談者の満足度を上げていくのも手かもしれません。今後そのような動きが加速する可能性はあります。

明確な目標があるのであれば、弁護士を目指して損はない

司法書士として限界を感じている、弁護士として大きな目標があるのであれば、司法書士から弁護士になるという選択肢は決して悪いものではありません。
もちろん、勉強期間、経済的な面で計画的に進めていく必要はありますが、目指していく価値はあります。

ただ、年齢によっては少々厳しくなってしまう可能性もあります。司法試験というのは人によっては10年勉強期間を用意することもあります。大げさではなく少なくとも数年は勉強尽くしの日々が続いていくことでしょう。
体力も必要になります。
ある程度の年齢で弁護士を目指していく際は、なんとなく弁護士の仕事に興味がある・・・では不十分です。
自分の活動に弁護士資格が絶対に必要である・・・という強い目的意識が求められます。
甘い考えをどれだけ捨てられるか、行動に実力を伴わせることができるかが大きなポイントとなります。

SACT(サクト)では・・

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