【2024年10月改訂】司法書士の就職について（就職事情や就職方法、求人例などを紹介）

司法書士試験に見事合格！その先の就職はどうする？

難関資格である司法書士試験に見事合格し、これから経験を積んで活躍していきたい！そんな中、経験を積む為には就職しなくてはいけません。司法書士の就職先や就職事情はどのようになっているのか？以下解説をしていきます。

司法書士の就職先はいくつかあるが、基本的には司法書士事務所がメイン。

司法書士として経験を積む場合、司法書士としての業務を行っているのはやはり司法書士事務所です。司法書士試験に合格した方の多くは司法書士事務所への就職先を希望します。
昨今では司法書士が一般企業や他士業事務所（法律事務所等）で活躍する機会も増えつつあり、そのような就職先を模索する事もあるようですが、上記のような求人は多くの案件が実務経験者を求めている傾向があり、就職先の選択肢としては数に限りがあるでしょう。
その他、すぐに独立開業をするケースもありますが、独立するには経験を積む必要があると考えるのが一般的で、数としては少ないのではないでしょうか。

司法書士の就職方法

司法書士が就職先を探す方法はいくつかありますが、主に以下のような方法があります。

・各都道府県会が運営・管理している求人情報を閲覧して、直接応募する
・各資格専門学校等が主催する司法書士事務所の合同説明会に参加して、応募をする
・エージェントに登録し、希望の合った求人先を紹介してもらい、応募する
・ハローワークに登録し、求人情報を探して応募する

各都道府県会が管理・運営している求人情報を閲覧している方は非常に多く、ほとんどの方が見ていると言っても過言ではないでしょう。ただ情報量が少なく、自分に合った就職先なのかが判断しにくいといった懸念材料もあるようです。
合同説明会については、実際に働いている職員の皆様や代表から直接お話が聞ける点は非常に参考になるようですが、合同説明会に参加する司法書士事務所の数には限りがあるようです。

エージェントに登録する方法は近年増加傾向にあるようです。司法書士専門のエージェントはいくつかあり、転職だけでなく、就職も支援している所がほとんどです。未経験でも応募可能な案件を多く保有しています。就職を希望する方にとっては無料で利用できるサービスである事や、希望にマッチした求人を紹介してくれる点、色々な情報を持っている点はメリットのようです。ただ、エージェントを利用する司法書士事務所の数にも限りはあります。

近年ではハローワークを利用するケースは減少傾向にあるようです。求人が少ないといった背景もあるようですが、地域差はあるかもしれません。
以上のような方法の中で、多くの司法書士はこれらのいくつか併用し、就職先を探しているようです。その他にも司法書士試験合格同期と情報共有をし、より多くの情報を得るようにする方もいるようです。

司法書士の就職事情

司法書士資格者として仕事をする為には、司法書士試験に合格した後に、研修を受けなくてはいけません。司法書士の多くが研修を受けながら、就職活動を行います。早い方は10月の筆記試験合格発表から就職活動を開始しますが、一般的には最終合格発表の後に活動を開始する方が多いと思われます。

主な就職先である司法書士事務所の求人は比較的多く出ており、司法書士の就職事情は決して悪くないと言えますが、5～6年前と比べれば求人は確実に減少傾向にあります。これは世の中の情勢や司法書士業界の動向など、様々な背景があります。昨今のコロナの影響も少なからずあり、今後の動向が気になる所です。
多くの司法書士は複数の司法書士事務所へ応募し、自分にあった所を選んで就職するケースが一般的のようです。

司法書士事務所が司法書士を採用する際に見極めるポイント

司法書士事務所では、就職を希望して応募してくる司法書士を見極めるポイントがいくつかあるようです。
司法書士試験に合格するまでに社会人経験を積んでいる方もいますし、合格まではずっとアルバイトだったという方もいたりと、個別にかなり違う経由があるのも司法書士の特徴です。大学生の就職先として司法書士事務所を選択する方はいないでしょうし、そもそも司法書士試験の合格平均年齢は40歳前後くらいですから、その背景からもおわかりいただけるでしょう。

司法書士事務所としては未経験の司法書士資格者を採用する事となりますので、上記のような司法書士試験に合格するまで、どのような経験を積んできたのか、その経験の中でどのような事を学んだのかを見極めていきます。例えば接客業の経験をお持ちであれば、対人コミュニケーション能力があると思われますので、お客様と多く接する役割を担って頂けるのではと考えるようです。一方で事務経験があればPCスキルもお持ちでしょうから、書面作成から仕事を任せられるのではと考える事もあるようです。

いずれにしましても、司法書士事務所で行っている業務をイメージし、異業種でありながらも今までの経験がどのように役に立つのかを就職する際には考えてアピールする必要はあると考えられます。

その他、司法書士試験には何回チャレンジして合格したのか、なぜ司法書士を目指したのか、司法書士を目指した背景や合格後の研修などをふまえて、今後どのような司法書士になっていきたいのか、独立願望はあるのかなども見極めて行くようです。

司法書士事務所によっては、受験回数が少ないほうが優秀と判断する所もあるようです。司法書士を目指したきっかけなど、どのような司法書士になりたいのかは、どのような経験を積みたいかに直結していきますので、それが司法書士事務所で行っている業務と合致しているかどうかを見極めているようです。独立願望については、司法書士事務所としては早期に独立されてしまうと経営が安定しにくいという事情もあり、早期独立希望の方は避けたいという意図もあるようです。

まとめと求人例

以上のように、司法書士の就職については様々な方法があり、情報収集も必要となる他、今までの経験値などをアピール出来るよう、準備を進める必要があります。就職をするためには、自分一人では無く色々な方に相談する事で、より良い就職先に巡り合える可能性も高くなるでしょう。同期の方と情報を共有する事も多いようです。また、エージェントに相談してみるのも手です。エージェントは求人情報を保有しているのはもちろん、担当によりますが、業界に精通しており業界の動向なども把握していたりします。また、今までの経験値のアピール方法（経歴書類の書き方含め）なども第三者的立場でアドバイスしてくれる点も魅力です。
以下、就職先の候補となりえる、未経験でも応募可能な司法書士事務所の求人例ですので、参考にして下さい。

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